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■学名:Citrus aurantium ssp amara

■科名:ミカン科

■抽出部位・方法:葉より水蒸気蒸留法にて採取。

■分布地域:

亜熱帯、熱帯地方に広く分布。イタリア、フランス、パラグアイ、スペインにて栽培。

 

– ほのかなネロリと深みあるウッディな香りが織りなす心の余白 –

 

プチグレン・ビガラードは、ビターオレンジの葉と枝から抽出される精油。ネロリを思わせる柔らかな甘さは控えめで、ウッディでビターな香りが印象的です。精神を落ち着けたいときや、忙しない気分をリセットしたいときに。深呼吸したくなる静けさが、あなたの日常にそっと寄り添います。

 

🧪 特性・有用性(科学+感性のバランス)

  • 🌙 精神安定・高揚作用:酢酸リナリルやリナロールが神経系に穏やかに働きかけ、心を落ち着けます。

  • 🌿 自律神経サポート:ストレス由来の不調にアプローチし、心身のバランスを整えます。

  • 😌 安眠・リラックス:就寝。前の芳香浴やトリートメントに最適

 

🧭 歴史と伝承

プチグレン・ビガラード精油は、17世紀に未熟果や葉・枝を蒸留して得られたのが始まりで、「小さな粒(Petitgrain)」の名に由来します。古くは中南米や中国などで葉を煎じて、痙攣や吐き気、消化不良の民間療法に用いられました。ネロリの代替として香水や化粧品にも広く活用され、心身を整える精油として伝承されてきました。

 

🌿 香りの特徴(静けさと深みをたたえた、ウッディな余白の香り)

  • 香調:フレッシュなグリーンノートを基調に、ウッディ調とわずかなフローラル調が混ざる軽やかな香り。トップ〜ミドルノートに位置し、爽やかさと深みを併せ持つ。

  • 印象:青葉のような清潔感と、ビターな渋みが感じられる落ち着いた香り。ネロリに似た甘さは控えめで、ユニセックスで使いやすい。香水調のニュアンスもあり、単体でもコロンのような印象を与える。

  • 心理的作用:鎮静・抗不安作用に優れ、緊張やストレスを和らげる。心のざわつきを静め、安心感と穏やかさをもたらす。リフレッシュ効果もあり、気分転換や前向きな気持ちを促すサポートにも。

 

🧪 主な芳香成分

酢酸リナリル(40〜55%)

・フルーティーで甘く、軽やかなフローラルな香り

・鎮静、抗不安、抗うつ、催眠作用

リナロール(20〜30%)

・フレッシュなフローラル、ウッディ、スパイシーな香り

・鎮静、抗不安、抗炎症、免疫調整

α-テルピネオール(2〜10%)

・フローラルでややウッディ、ライラック様の香り

・抗菌、鎮痛、鎮痙、抗炎症

酢酸ゲラニル(〜5%)

・甘いフルーティーフローラル、ローズ様の香り

・皮膚組織再生、瘢痕形成、抗菌

β-ミルセン(〜5%)

・ハーバルでグリーンな香り

・抗炎症、鎮痛

β-ピネン(〜10%)

・ウッディでスパイシーな香り

・抗菌、抗ウイルス、血圧降下

リモネン(〜5%)

・柑橘系、爽やかで明るい香り

・抗不安、抗うつ、気分高揚、抗炎症・抗酸化、抗菌・抗ウイルス

酢酸ネリル(微量)

・ラズベリー様の甘いフローラルな香り

・鎮静、皮膚再生、抗菌

ゲラニオール(〜3%)

・甘くローズ様のフローラルな香り

・抗菌、皮膚強壮、抗炎症

 

🌿 プチグレン・ビガラード精油の期待される作用と科学的信頼度

・精神安定・鎮静作用

 【期待される作用】ストレス緩和、情緒安定、睡眠導入、緊張緩和

 【主な関与成分】酢酸リナリル、リナロール

 【エビデンス・出典】Effects of inhaled (S)-linalool on hypothalamic gene expression in rats under restraint stress、A systematic literature review and meta-analysis of the clinical effects of aroma inhalation therapy on sleep problems

 【科学的信頼度】★★★★★

 

・自律神経調整作用

 【期待される作用】交感神経の過活動抑制、副交感神経の活性化、心拍・呼吸の安定

 【主な関与成分】酢酸リナリル、酢酸ゲラニル、リナロール

 【エビデンス・出典】Effect of time series variations in aroma fragrance on autonomic nervous system

 【科学的信頼度】★★★★☆

 

・筋肉・循環サポート作用

 【期待される作用】筋肉の緊張緩和、肩こり・腰痛の軽減、血液・リンパ循環促進

 【主な関与成分】α-テルピネオール、β-ミルセン

 【エビデンス・出典】Anti-inflammatory activity of linalool and linalyl acetate constituents of essential oils

 【科学的信頼度】★★★★☆

 

・皮膚ケア・再生促進作用

 【期待される作用】脂性肌の調整、ニキビ予防、瘢痕形成促進、抗菌・抗炎症、デオドラント

 【主な関与成分】酢酸ゲラニル、ゲラニオール、酢酸ネリル

 【エビデンス・出典】Anti-inflammatory and antimicrobial activities of essential oil constituents

 【科学的信頼度】★★★★☆

 

・気分高揚・リフレッシュ作用

 【期待される作用】抑うつ傾向の緩和、集中力回復、前向きな情緒誘導

 【主な関与成分】リモネン、リナロール、酢酸リナリル

 【エビデンス・出典】Anti-inflammatory and antimicrobial activities of essential oil constituents

 【科学的信頼度】★★★★☆

 

・消化器系サポート作用

 【期待される作用】胃痙攣・腹痛の緩和、消化促進、便秘・下痢の軽減

 【主な関与成分】リモネン、酢酸リナリル

 【エビデンス・出典】ガスクロマトグラフィーによるプチグレン油のキャラクタリゼーション

 【科学的信頼度】★★★☆☆

 

 🔍 科学的信頼度の目安

  ★★★★★:ヒト臨床試験での再現性が高く、複数の研究で支持されている

  ★★★★☆:動物実験やin vitro研究で強い支持があり、伝統的使用とも一致

  ★★★☆☆:基礎研究や伝統的使用に基づくが、ヒト試験は限定的

  ★★☆☆☆:初期研究段階、または伝統的使用に基づく仮説レベル

  ★☆☆☆☆:エビデンスが乏しい、または一部の報告に限られる

 

🏡 使用シーンと暮らしへの提案

・就寝前のリラックスタイム

 【使用例】ディフューザーで芳香浴/枕元にアロマストーン

 【期待される作用】鎮静・抗不安作用による入眠促進、睡眠の質向上 

 

・アロマバスで心身の緊張をほぐす

 【使用例】バスオイルやキャリアオイルに希釈して湯船に数滴

 【期待される作用】筋緊張緩和、血流促進、自律神経の調整

 

・ストレスケア・メンタルバランスのサポート

 【使用例】日中の芳香浴/ポケットアロマ/ロールオン

 【期待される作用】情緒安定、気分の高揚、集中力回復

 

・胃腸の不調が気になるとき

 【使用例】腹部へのトリートメント/芳香浴

 【期待される作用】消化促進、胃痙攣の緩和、ストレス性胃腸症状の軽減

 

・肩こり・筋肉疲労のケア

 【使用例】マッサージオイルにブレンドして塗布

 【期待される作用】筋肉の緊張緩和、リンパ循環促進

 

・スキンケア・頭皮ケア

 【使用例】化粧水・ローション・シャンプーへの添加

 【期待される作用】皮脂バランス調整、抗菌、ニキビ予防、フケ対策

 

・デオドラント・清潔感の演出

 【使用例】ボディスプレー/アロマミスト

 【期待される作用】殺菌・消臭、爽快感の付与

 

・年齢肌・傷跡のケア

 【使用例】美容オイル/クリームへの添加

 【期待される作用】皮膚再生促進、瘢痕形成サポート

 

🔔 使用上の注意

  • 妊娠初期は使用を避ける。授乳中は医師または専門家に相談の上使用。

  • 6歳未満の子どもには原則使用を避ける。芳香浴も低濃度で。

  • 高濃度での芳香浴は眠気や集中力低下の可能性があるので、運転・集中作業前の使用には要注意。

  • リナロール、ゲラニオールなどEU指定アレルゲンを含むので、敏感肌・アレルギー体質の方は事前に確認を。

 

※本ページは学術情報に基づく一般的なアロマセラピー情報です。医薬的効能の断定や診断・治療の代替を意図しません。疾患や服薬中の方、妊娠・授乳中、乳幼児・高齢者への使用は、必ず専門家の助言を得てください。

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